憎悪の世紀 上巻―なぜ20世紀は世界的殺戮の場となったのか価格: 2,940円 レビュー評価:3.5 レビュー数:4 西欧の没落・帝国の衰退を重要な要因として捉え、 遺伝子と宗教思想という人間の根本要因に対して焦点を合わせていて殺戮対象を人間以下の存在やエイリアンとして認識していたと主張している。そして、同じ人間の仲間を殺したいと思っていて人間が人間を殺すことをやめようとしないようにしか見えないという悲観的な主張で終わっていて、戦争は人を大量に殺したという点では見るよりも、パーセンテージから見てほんの少しの人間だけが死んだ洗練された戦いとしてみており、実際は戦争がある前は10%から60%の男が他殺されるというとてつもない殺し合いをしていたという認識を持っている。遺伝子と宗教思想に焦点を当てていたり、日露戦争 |
ユダヤ5000年の教え―世界の富を動かすユダヤ人の原点を格言で学ぶ価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:6 ユダヤ人の生活規範について、詳細に記された書「タルムード」の中の格言を紹介する書。
というとアンチョコ的なやことわざ集のような印象をうけるでしょうが、そうではない。
ユダヤ人の歴史、ユダヤ人とはどういう人々なのか、という基本的なことについても非常にわかりやすくまとめられており、ユダヤ人についての誤った偏見、誤解についても、わかりやすく解説されています。
ユダヤとは何か?という入門書として読んでもいいと思います。
しかし、このような格言を毎日のように討論し、慣れ親しんでいるそれだけで、相当鍛 |
ガリア戦記 (講談社学術文庫)価格: 1,313円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 ヨーロッパとアメリカの成り立ちを考えるときにははずせない一冊です。地図や人名等の注釈が詳しくちょっとした辞典代わりになります。内容そのものは情勢、戦闘、戦後処理、本国との調整について簡潔に三人称で記してあるだけといってもいいのですが、それが逆にカエサルの隠された政治意思を浮き彫りにしているようです。
腐敗した共和制を大手術でよみがえらせようとした気迫が行間ににじみ出る快作と言えるでしょう。そしてその後のカエサルを歴史書で知ることのできる後世の人類全てへの警告の書でもあります。
この本にはなぜヒットラーが政権をとれたのか、ムッソリーニはあれほど敬愛されながら最後は惨たら |
|
世界を変えた100日 写真がとらえた歴史の瞬間価格: 2,940円 レビュー評価:4.5 レビュー数:3 大半、一度は見たことのある写真で1枚づつに今更とくに驚きはないが、こうして並べてみると、やはりルポルタージュ・フォトならではの迫力には圧倒されるものがある。
しかし、ないものねだりに属するが、やはり、この分野について、本書には「『ナショナル・ジオグラフィック』誌に掲載された写真」との制約があるため、場所的、取上げたテーマ的、時代的に偏っている限界があり、フォト的にも玉石混交の感が否めない。
同じ事件を扱ったものでも、他のカメラマンが撮影した、もっと優れた作品も少なからず残っているわけだし、意図的に本書がネグレクトしたと思われる主題も見受けられるし、まあ、比較的、現在の |
歴史 上 岩波文庫 青 405-1価格: 987円 レビュー評価:5.0 レビュー数:8 ギリシア語の題名historiaは「尋ねる」の意味の動詞historeinが語源で、誰かに尋ねて学んだことや知ったこと、歴史、記録、体験談などの広い意味があるようだ。英訳のタイトルもhistoryだし、和訳のタイトルも「歴史」だが、本書の内容は原題のhistoriaのとおり、歴史に留まらず、各地の風俗、動植物、地理など、紀元前六世紀のギリシアに生きた著者が見聞きし考えたあらゆることを広く書き記している。
本書を強くお勧めする理由を以下に書く。
1. まず内容が面白い。紀元前六世紀の好奇心旺盛な著者が見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこ |
珠華繚乱 明日に吹く風 (ルルル文庫)価格: 540円 レビュー評価:3.0 レビュー数:2 珠華繚乱の完結話?です。
あらすじは冒頭に書いてある通り。
読み終わった感じは、なんとも腑に落ちない、スッキリしない感が残ったラストだったと思います。
賀杖との対決もいまひとつ「え?こんなんで終わっちゃうの???」というふうな感じだったし、話の全体のラストもオチで締めくくられてしまってなんとも言えない・・・
途中までの用意周到さはなんだったのか?というような戦闘シーン。
これだったら、最後は結婚してメデタシメデタシのほうが良かったのでは?
それとも、また新章スタートへの伏線でしょうか?
|
茶の世界史―緑茶の文化と紅茶の社会 (中公新書 (596))価格: 735円 レビュー評価:4.5 レビュー数:7 私たちは何のために茶を飲むのか。
喉を潤すため?
味・香りを楽しむため?
16世紀のヨーロッパでは、薬として広まった。
その背景には、中国や日本の精神・文化への憧れもあったという。
茶は万能薬で、何にでも効果があると考えられていた。
また、反対に飲むと調子が悪くなるという人もいたという。
しかし、値段も高く、庶民には広まらなかった。
イギリスは、インドでの茶の栽培に成功し、安価な大量生産が可能になった。
当時の人にとって、茶を飲むことは富の象徴 |
世界性生活大全―「愛」と「欲望」と「快楽」の宴 (文春文庫)価格: 600円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 姫君たちの夜の生活、秘密結社、拷問処刑、事件、悪女悪党などなど…。歴史の裏側をいろんな角度から切り取ってみせてくれる、希有な作家だと思います。文句なしに面白い。ただ調べるだけでなく、エピソードの取捨が秀逸なのだとも思う。ユーモアのセンスや辛辣な批評家精神も生きています。ただ小難しく書いただけが良書なのではないということを、改めて感じさせてくれます。わたしもこの著者によって、はじめて歴史好きになれました。 |
後宮の世界―仰天!歴史のウラ雑学 (竹書房文庫)価格: 600円 レビュー評価:4.5 レビュー数:14 というのは、モノを作る上での理想なんだそうです。
この手の本としては、その条件をかなりクリアしてるなあと感心しました。
雑学本にありがちな「俗説」をつらつら並べて一丁在り、というのではなく、作者が相当資料を読み込んでるなあと。それがわかる書きっぷりです。
こういう歴史の裏話について余り知識の無い人にはとても面白いだろうし、ある程度囓ってるような人がなめてかかって読むと、ぴしっとやられます。あちこちにちらちら覗く、作者の意見というのは結構鋭いですから。 |
|
イラスト図解 フリーメイソン価格: 1,365円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2 ダヴィンチコードなど、映画の影響から、昨今、フリーメーソンという名前を聞くようになったと思います。
このフリーメーソンは様々な角度から議論されていますが、そもそものフリーメーソンとは何かを端的に語っています。
少々、陰謀論敵な部分(アルバート・パイク)についても触れられています。
また、日本とフリーメーソンの関係が1章を使って語られています。
日本との関係については坂本龍馬が出てきますが、このあたりは加治将一氏の『操られた龍馬』『龍馬の黒幕』などが参考になります。
全体的に図解となっている為、とても解り易いです。
トンデ |